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住宅ローン減税

住宅ローン減税は、自分が住む目的として購入した等の、特定の条件を満たす物件をローンで購入した際、むこう10年間、ローンの残高の1%を税金から控除できる、という制度です。

例えば、年末に3000万円のローン残高がある場合、30万円が所得税、住民税から控除されます。

 

適用条件

主なものとして以下があります。
  • 10年以上の借入
  • 所得が3,000万以下
  • 広さが50平米以上ある
  • 新築、あるいは中古なら築20年以内(細かい条件あり)

どのくらい控除されるの?

例えば、以下のモデルケースがあります。
  • 借入4500万、35年ローン、固定1.6%で、およそ383万円
  • 借入4000万、35年ローン、固定1.6%で、およそ350万円
  • 借入3500万、35年ローン、固定1.6%で、およそ306万円
  • 借入3000万、35年ローン、固定1.6%で、およそ262万円
以下のサイトで、かんたんシミュレーションを試すことができます。

お得なの?

結論としては、一括で買えるなどでない場合は、利用したほうがお得です。
所得税、住民税からの控除になるので、確定申告が必要になります。
ただし、あくまで税金からの控除になるので、所得税、住民税を引ききってしまうと控除されません。その点は注意が必要です。
 

月々の支払いは?

でもやっぱり気になるのは、月々いくらなの?ということ。
目安としては年収の25%とか、30%とか、35%とか、色々言われていますが、家賃より安い、安くない、というのは実際どうなんでしょうか。
 
固定金利1.7%、変動金利0.65%、元本均等返済方式で計算
3000万円の場合
  • 95,000円(変動)
  • 80,000円(固定)
4000万円の場合
  • 106,000円(変動)
  • 126,000円(固定)
固定と変動だと、通算で概ね2割ほどの違いがあることがわかります。
変動金利には金利の変化で返済金額が変更されるリスクがありますので、十分注意して選択が必要です。
元本均等返済、元利均等返済についてはフラット35のページが詳しいです。

固定金利ならフラット35

変動金利の安さも魅力ですが、2015年現在では固定金利であるフラット35の金利の安さも魅力です。
フラット35とは、特定の条件を満たした住宅の購入時に適用可能な優遇ローンです。
固定金利なのにもかかわらず、1%台の低金利ローンを組むことができます。(借入の9割までという条件有)
しかしながら、組合加入が必要など、追加の費用がかかる可能性があり、注意が必要です。
利率に囚われず、複数のローンを比較して、検討しましょう。
 

今は金利が安い

変動金利は0.5%台、フラット35は1.4%など、(2015年1月現在)空前の低金利時代を迎えています。
日経株価平均が17,000円を超えてきている今、借りるのは今がチャンスかもしれませんね。
ただし、今後金利が下がっていく可能性もあります。
プロジャーナリストでも10年後の金利は予測できませんから。